更新やモエ語りや感想(WJネタバレ注意!)お返事など。なんでもココ。更新ほとんど静止中。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
拍手ありがとうございます!嬉しいです!イタチくんからカブトくんにウェブ拍手が届くまで・・・ちょっとタイムラグが発生するよ!およそ14DAYS以上!
あーこうきたか!
あーこうきたか!
想定していた戦争による記憶喪失→孤児院に拾われマザーを得る→戦争による孤児院の破壊→友達とマザーを失う→木ノ葉に拾われる→薬師の親に教育される→スパイ任務で自分を見失う→“暁”に誘われてサソリの部下になる→大蛇丸の元へ任務に行く→彼に心酔していく
という流れでは無く。
孤児院に拾われマザーを得る→3年間を母と兄弟達と過ごす→大蛇丸に見出される→ダンゾウに見出される→母と兄弟の為に忍になる→スパイ活動を続けるが母と兄弟の存在がカブトをずっと支えていた→だがマザーもまたカブトの為に忍の道へ戻っていた→マザーが記憶を消されていた→(推定:マザーがサソリの部下であるorダンゾウもしくは大蛇丸もしくは岩隠れで洗脳されている)(もしくはマザー自身の術でスパイ活動の為自己の記憶を封印している)(ナニガシと云う名前が記憶や過去の無い女であることを想像させる)→カブト自身によるマザーの殺害(助かっている可能性はある)→母殺しと母からの無償の愛の消失→兄弟の元へも帰れない→何処にも帰れない→これは誰だ?→大蛇丸と再会する
という。流石の御大の想定の遥か上を行く話作り。
流石すぎる。
無い。何も無い。
カブトにも当然あって欲しいと願ったもの。母親と兄弟。そしてそれがあるからこそ、手に入れたからこそ、その存在の為に行った行動が最後は自分で自分の大切にしていたものを破壊してしまった。何も無い。
母殺しを。父殺しを。した。
それはまず白だった。我愛羅。イタチ。間接的にはナルトも。
その苦しみを乗り越える方法論は皆違っていたけれど、白には穢れる事の無い思い出があった。我愛羅は道を歩いていく先に両親の愛があったことを知った。イタチにはサスケがいる。愛した両親の行動を殺して止めるしかなくいずれサスケに断罪されることだけが贖罪だった。サスケを苦しめたがそれは叶った。ナルトの為に二人の英雄は命を使った。愛しているし此処にいていいのだしお前を信じると言葉を。消えることの無いものを貰っている。
カブトには。無い。記憶は消え。新しく手に入れたものを破壊してしまった。存在の為の自分が存在を殺した。そして記憶が無い。マザーに記憶が無い。つながりが無い。あそこでマザーがカブトを見て、カブトだと理解してカブトを抱くことが出来たら。言葉を伝えることが出来たら。カブトは木ノ葉のカブトで居続けることも出来たかもしれない。
だが、それは無い。
無いということはこういうことなのだと。
存在が居ない。存在に忘れられてしまう。存在とのつながりが無い。
それでは生きていけない。自分が。無い。
イタチにあるもの。親、兄弟、木ノ葉、一族、思い出と誰かに本来やるべきであった役割を渡すことの出来る機会。隣りに居た存在。肩を貸すことの出来る存在。イタチは木ノ葉の生まれで、そして四代目に守ってもらったことのある子供だった。木ノ葉の結束は、英雄の存在によってつながれている。赤ん坊を抱え四代目に守られた子供が四代目亡き後木ノ葉の為にどんなことでもする、闇を奔ることも犠牲になることも一族を屠る事も嘘をつき続ける事も。
イタチの中にはぶれない木ノ葉のうちはイタチである自負がある。
サスケの存在とサスケにまつわるナルトの存在。
ナルトが四代目の子供であるという事実。
それを知っている。イタチには返って来るものがある。
カブトには、無い。
カブトは四代目が居なくなった後で木ノ葉になった子供だ。カブトは自分はマザーの子供であり孤児院の子供であり、忍である自分は全てが母と兄弟の為のものだ。カブトにとっての帰るべき場所・そこは木ノ葉ではない。木ノ葉はカブトを見出し利用し作り変え徹底的に破壊する存在だ。カブトは英雄を見ていない。カブトは四代目のことを知らない。三代目のことも知らない。碌に知りはしない。五代目のことも。
カブトは参加していない。火影が切り替わる時を知らない。火影が切り替わることによって、新しい風が吹き抜け結束していく時を知らない。これはサスケにも言えることで、サスケは五代目が自分の火影であることを知らない。実際にその場にいて、体感しないことは分からない。
サイやテンゾウ=ヤマト隊長も暗部であり根であり長期の他国任務についていた気配がある。テンゾウの中にある憎んだこともあるかもしれない初代からのつながり。そういうものもカブトには無い。
サイの中にある兄弟との絆。シンとサイの思い出は消えてしまっているがそれを必死にかき集めて繋ぎ止め、絵本の中に書き記そうとした。そしてそれはナルトと出会うことによって現実に蘇った。
カブトは全てのキャラクターにとってのカウンターの存在だ。
カブトの運命の中にある、他者と似通った部分、何かを獲得していくそれらの後ろに控える、獲得していくことの無い可能性。
カブトは負を。闇を。つながりの無いものを。継承している。
誰かが獲得する時。カブトは何かを獲得しない。
サソリが二親に抱かれる時。
カカシに父親が現れた時。
ナルトに父親が現れた時。母親が現れた時。
皆が何かを獲得していく時。つながりあう時。どうしようもない虚無が。私の中に現れる。本当はこんなことは言うべきではない、闇が。
これらは彼等には許されている。与えられる。
これらは彼等には当然の権利として与えられる。
これらは彼等が行ってきたことが、彼等に返って来ている。
ではイタチは?サスケは?デイダラは?飛段は?角都は?鬼鮫は?
彼等に起る奇跡。正道を行くものに与えられる輝き。
それらが闇を深くする。後ろに控えているものの、無いこと。
それが許されていないこと。
与えられないと言う事。
まっすぐには認めることが出来ない。とても苦しい。持てる者と持てない者の圧倒的な差。そこには経済的な差。社会的な差。能力の差。生まれの差。強烈なまでの格差の問題が浮き彫りにされている。
この世界はリアルワールド。現実の世界と同じ。
パロディ化されているだけで、非情にリアルな世界。
かつて主人公は底辺の存在だった。
ライバルはエリートで。落ちこぼれとエリートが。だんだんにマトモに戦うあうことが出来るようになる。そんな物語だった。
伝えたいことがある。お前は誰なのかということ。夢を追いかけること。大切なものを守ること。友達の為に飛び出していけること。努力を重ねること。諦めない事。運命だとかで決め付けないこと。分かり合うこと。つながりあうこと。認め合うこと。間違えないこと。軌道修正してやること。出来ることをすること。大人になること、親になること。誰かに任せられることを任せること。
エリートと落ちこぼれの物語はいつしか変容した。
いまや主人公は英雄になった。
彼は木ノ葉の正統血統であり、前述のメッセージを正しく受け取るもの。
そして受け取ったメッセージを今度は次に伝えるもの。
伝える相手は親友であり兄弟である、たったひとりサスケ。
サスケを助けることがこの物語の最終目的となった。
愛されている。愛している。守ることも認めることも何もかも、世界の全てが正道を歩き続けた者たちの目の前にある。
伝えるべきメッセージはシンプルだ。
本来的に伝えたい相手は、幼い少年達だ。君へ。
君は生まれた時から存在を許されている。愛されている。認められている。そして君が行ったことが君に許されている。愛されている。認められている。これらの、獲得したものの全てが。
許されないものの存在が、ある。
権利のことを考える。
人間に与えられる権利のことを。
敵になるものたちは、皆権利の無い存在だった。白の時から、再不斬の時から。与えられる権利から遊離したものがやってきて、目の前に立ち、滅ぼされていく。救いは彼等の行いが、別の誰かに継承されていく。
そのことだけだ。
無い。ということ。無い人間は他にもたくさんいる。だが。
継承されていくものがある。
カブトには継承させるものが無い。
カブトの行為を。行いを。やることを。やってきたことを。
継承してくれるものが居ない。カブトは弟を殺し続けている。音忍たちを。ドスとザクとキンを。カブトが殺したわけではないが。四人衆を。君麻呂を。死なせてしまう。兄も見捨ててしまう。チームの二人が物語から消失する。カブトは実験体を死なせてしまう。虜囚に殺し合いをさせてしまう。サスケとイタチを殺し合わせてしまう。
カブトは殺し続けている。ついには生贄を。自分の手駒にする為に過去の忍者を呼び出す為に。殺し続けている。カブトは大量殺戮者だ。そして其処に、返ってくるものが何も無い。
カブトは誰かに自分を継承させることが出来ない。
渡したくない。渡せるほどのものが無い。自分が無い。カブトは大蛇丸と自己の円環、閉じた世界観にしか縋れない。大蛇丸の手にしたいものしか手にしたくない。遣り残したことを実行することしか出来ない。大蛇丸の求めた少年を求めるしかない。其処にカブトは存在しない。大蛇丸を自己再生させ大蛇丸の役を演じ、それに付き従う自分とそれを越えようとする自分とをぶつけ合っている。
笑う、こども。
兜をかぶせてもらって、わらうこども。
名前をもらってわらうこども。
眼鏡をもらって。
ありがとうと泣くこども。
笑って医療忍術を使うこども。
母と兄弟の為に忍になったこども。
母を殺したことで、崩壊した、自分。
これらの、良き部分。カブトの中に今までずっと、存在したあの消えそうな優しい部分。ヒナタを癒した。サクラを癒した。マザーの子供でありたい。消えそうだけれども消えてなくならない。なかった。今のカブトになるまで維持され続けて来たもの。
それらは無かったことにされてしまったように見え。
それらを消してしまったこと、消し去ったカブトを登場させ、変貌させ、戦争の支配者にさせ、そのことでやがてはカブトを正道をゆくものが、獲得者が。権利を有しつながりのある者たちが、カブトには無いものを持っている者たちが、滅ぼす・その為に。
そのためだけの存在にされた。
そのことが。許せなかった。許せないことを言う事ができなかった。許せないということがどんなことであるか。憎しみと闇だ。言うべきではないことだ。そこに愛が。無い。カブトを愛している人間が誰も見えてこない。世界の幸福の為に薬師カブトはいらないと。言われていることが。辛かった。返ってくるものが無いことが。
カブトには守る世界が無いことが。
カブトには大切なものが無いことが。
無いことが。無いことを気がついてももらえないことが。
無いものねだりだ。
無いから在って欲しいと願う。無いから無理にでも作ろうとする。無いから与えてやりたいと思う。無いから、それを否定したい。
それらが私の二次創作の根源にある。
父の不在。母殺し。兄殺し。弟殺し。仲間を殺していくカブト。全ての存在にとってのカウンター。殺戮者。戦争の支配者。カブトには罪業がある。そしてカブトに在るものは、それらの負と闇と空虚だけだ。
うちは兄弟のことを考える。
うちは兄弟の幸福を考える。
かれらのつながりを考える。
かれらの愛を考える。
かれらの憎しみを考える。
憎しみを越えてくれることを。愛されることを。つながりの中に戻ることを。サスケの為のイタチの為にサスケがいることを。
彼等の前にいる、人間を。かれらが二人やっと揃った、つながり合った、最初で最後の共闘。兄弟が兄弟に戻れる戦い。
闇や憎しみや断罪ではないものを作ることはできないのだろうか?
二人が愛を、持てるものならば。
相手に愛を持ってやることは出来ないのだろうか?
カブトはサスケを、守る為の存在には成れないのだろうか。支配ではないものを与えることは出来ないのだろうか。カブトとして。大蛇丸ではないカブトとしての何かを、サスケをナルトの元へ行かせる前に、何かが出来ないのだろうか。それさえあれば。
それさえあってくれれば。
それだけでもう、それでいい。
次の週は5/7発売♪ ………長い14DAYSにな り そ う ね !
若い大蛇丸様とダンゾウとあともう一人は油女…シクロ?かな?(トルネの父親)うーんこうやって誰にとっても宿命の魔性の子が作られていくのねわんだらーん。
という流れでは無く。
孤児院に拾われマザーを得る→3年間を母と兄弟達と過ごす→大蛇丸に見出される→ダンゾウに見出される→母と兄弟の為に忍になる→スパイ活動を続けるが母と兄弟の存在がカブトをずっと支えていた→だがマザーもまたカブトの為に忍の道へ戻っていた→マザーが記憶を消されていた→(推定:マザーがサソリの部下であるorダンゾウもしくは大蛇丸もしくは岩隠れで洗脳されている)(もしくはマザー自身の術でスパイ活動の為自己の記憶を封印している)(ナニガシと云う名前が記憶や過去の無い女であることを想像させる)→カブト自身によるマザーの殺害(助かっている可能性はある)→母殺しと母からの無償の愛の消失→兄弟の元へも帰れない→何処にも帰れない→これは誰だ?→大蛇丸と再会する
という。流石の御大の想定の遥か上を行く話作り。
流石すぎる。
無い。何も無い。
カブトにも当然あって欲しいと願ったもの。母親と兄弟。そしてそれがあるからこそ、手に入れたからこそ、その存在の為に行った行動が最後は自分で自分の大切にしていたものを破壊してしまった。何も無い。
母殺しを。父殺しを。した。
それはまず白だった。我愛羅。イタチ。間接的にはナルトも。
その苦しみを乗り越える方法論は皆違っていたけれど、白には穢れる事の無い思い出があった。我愛羅は道を歩いていく先に両親の愛があったことを知った。イタチにはサスケがいる。愛した両親の行動を殺して止めるしかなくいずれサスケに断罪されることだけが贖罪だった。サスケを苦しめたがそれは叶った。ナルトの為に二人の英雄は命を使った。愛しているし此処にいていいのだしお前を信じると言葉を。消えることの無いものを貰っている。
カブトには。無い。記憶は消え。新しく手に入れたものを破壊してしまった。存在の為の自分が存在を殺した。そして記憶が無い。マザーに記憶が無い。つながりが無い。あそこでマザーがカブトを見て、カブトだと理解してカブトを抱くことが出来たら。言葉を伝えることが出来たら。カブトは木ノ葉のカブトで居続けることも出来たかもしれない。
だが、それは無い。
無いということはこういうことなのだと。
存在が居ない。存在に忘れられてしまう。存在とのつながりが無い。
それでは生きていけない。自分が。無い。
イタチにあるもの。親、兄弟、木ノ葉、一族、思い出と誰かに本来やるべきであった役割を渡すことの出来る機会。隣りに居た存在。肩を貸すことの出来る存在。イタチは木ノ葉の生まれで、そして四代目に守ってもらったことのある子供だった。木ノ葉の結束は、英雄の存在によってつながれている。赤ん坊を抱え四代目に守られた子供が四代目亡き後木ノ葉の為にどんなことでもする、闇を奔ることも犠牲になることも一族を屠る事も嘘をつき続ける事も。
イタチの中にはぶれない木ノ葉のうちはイタチである自負がある。
サスケの存在とサスケにまつわるナルトの存在。
ナルトが四代目の子供であるという事実。
それを知っている。イタチには返って来るものがある。
カブトには、無い。
カブトは四代目が居なくなった後で木ノ葉になった子供だ。カブトは自分はマザーの子供であり孤児院の子供であり、忍である自分は全てが母と兄弟の為のものだ。カブトにとっての帰るべき場所・そこは木ノ葉ではない。木ノ葉はカブトを見出し利用し作り変え徹底的に破壊する存在だ。カブトは英雄を見ていない。カブトは四代目のことを知らない。三代目のことも知らない。碌に知りはしない。五代目のことも。
カブトは参加していない。火影が切り替わる時を知らない。火影が切り替わることによって、新しい風が吹き抜け結束していく時を知らない。これはサスケにも言えることで、サスケは五代目が自分の火影であることを知らない。実際にその場にいて、体感しないことは分からない。
サイやテンゾウ=ヤマト隊長も暗部であり根であり長期の他国任務についていた気配がある。テンゾウの中にある憎んだこともあるかもしれない初代からのつながり。そういうものもカブトには無い。
サイの中にある兄弟との絆。シンとサイの思い出は消えてしまっているがそれを必死にかき集めて繋ぎ止め、絵本の中に書き記そうとした。そしてそれはナルトと出会うことによって現実に蘇った。
カブトは全てのキャラクターにとってのカウンターの存在だ。
カブトの運命の中にある、他者と似通った部分、何かを獲得していくそれらの後ろに控える、獲得していくことの無い可能性。
カブトは負を。闇を。つながりの無いものを。継承している。
誰かが獲得する時。カブトは何かを獲得しない。
サソリが二親に抱かれる時。
カカシに父親が現れた時。
ナルトに父親が現れた時。母親が現れた時。
皆が何かを獲得していく時。つながりあう時。どうしようもない虚無が。私の中に現れる。本当はこんなことは言うべきではない、闇が。
これらは彼等には許されている。与えられる。
これらは彼等には当然の権利として与えられる。
これらは彼等が行ってきたことが、彼等に返って来ている。
ではイタチは?サスケは?デイダラは?飛段は?角都は?鬼鮫は?
彼等に起る奇跡。正道を行くものに与えられる輝き。
それらが闇を深くする。後ろに控えているものの、無いこと。
それが許されていないこと。
与えられないと言う事。
まっすぐには認めることが出来ない。とても苦しい。持てる者と持てない者の圧倒的な差。そこには経済的な差。社会的な差。能力の差。生まれの差。強烈なまでの格差の問題が浮き彫りにされている。
この世界はリアルワールド。現実の世界と同じ。
パロディ化されているだけで、非情にリアルな世界。
かつて主人公は底辺の存在だった。
ライバルはエリートで。落ちこぼれとエリートが。だんだんにマトモに戦うあうことが出来るようになる。そんな物語だった。
伝えたいことがある。お前は誰なのかということ。夢を追いかけること。大切なものを守ること。友達の為に飛び出していけること。努力を重ねること。諦めない事。運命だとかで決め付けないこと。分かり合うこと。つながりあうこと。認め合うこと。間違えないこと。軌道修正してやること。出来ることをすること。大人になること、親になること。誰かに任せられることを任せること。
エリートと落ちこぼれの物語はいつしか変容した。
いまや主人公は英雄になった。
彼は木ノ葉の正統血統であり、前述のメッセージを正しく受け取るもの。
そして受け取ったメッセージを今度は次に伝えるもの。
伝える相手は親友であり兄弟である、たったひとりサスケ。
サスケを助けることがこの物語の最終目的となった。
愛されている。愛している。守ることも認めることも何もかも、世界の全てが正道を歩き続けた者たちの目の前にある。
伝えるべきメッセージはシンプルだ。
本来的に伝えたい相手は、幼い少年達だ。君へ。
君は生まれた時から存在を許されている。愛されている。認められている。そして君が行ったことが君に許されている。愛されている。認められている。これらの、獲得したものの全てが。
許されないものの存在が、ある。
権利のことを考える。
人間に与えられる権利のことを。
敵になるものたちは、皆権利の無い存在だった。白の時から、再不斬の時から。与えられる権利から遊離したものがやってきて、目の前に立ち、滅ぼされていく。救いは彼等の行いが、別の誰かに継承されていく。
そのことだけだ。
無い。ということ。無い人間は他にもたくさんいる。だが。
継承されていくものがある。
カブトには継承させるものが無い。
カブトの行為を。行いを。やることを。やってきたことを。
継承してくれるものが居ない。カブトは弟を殺し続けている。音忍たちを。ドスとザクとキンを。カブトが殺したわけではないが。四人衆を。君麻呂を。死なせてしまう。兄も見捨ててしまう。チームの二人が物語から消失する。カブトは実験体を死なせてしまう。虜囚に殺し合いをさせてしまう。サスケとイタチを殺し合わせてしまう。
カブトは殺し続けている。ついには生贄を。自分の手駒にする為に過去の忍者を呼び出す為に。殺し続けている。カブトは大量殺戮者だ。そして其処に、返ってくるものが何も無い。
カブトは誰かに自分を継承させることが出来ない。
渡したくない。渡せるほどのものが無い。自分が無い。カブトは大蛇丸と自己の円環、閉じた世界観にしか縋れない。大蛇丸の手にしたいものしか手にしたくない。遣り残したことを実行することしか出来ない。大蛇丸の求めた少年を求めるしかない。其処にカブトは存在しない。大蛇丸を自己再生させ大蛇丸の役を演じ、それに付き従う自分とそれを越えようとする自分とをぶつけ合っている。
笑う、こども。
兜をかぶせてもらって、わらうこども。
名前をもらってわらうこども。
眼鏡をもらって。
ありがとうと泣くこども。
笑って医療忍術を使うこども。
母と兄弟の為に忍になったこども。
母を殺したことで、崩壊した、自分。
これらの、良き部分。カブトの中に今までずっと、存在したあの消えそうな優しい部分。ヒナタを癒した。サクラを癒した。マザーの子供でありたい。消えそうだけれども消えてなくならない。なかった。今のカブトになるまで維持され続けて来たもの。
それらは無かったことにされてしまったように見え。
それらを消してしまったこと、消し去ったカブトを登場させ、変貌させ、戦争の支配者にさせ、そのことでやがてはカブトを正道をゆくものが、獲得者が。権利を有しつながりのある者たちが、カブトには無いものを持っている者たちが、滅ぼす・その為に。
そのためだけの存在にされた。
そのことが。許せなかった。許せないことを言う事ができなかった。許せないということがどんなことであるか。憎しみと闇だ。言うべきではないことだ。そこに愛が。無い。カブトを愛している人間が誰も見えてこない。世界の幸福の為に薬師カブトはいらないと。言われていることが。辛かった。返ってくるものが無いことが。
カブトには守る世界が無いことが。
カブトには大切なものが無いことが。
無いことが。無いことを気がついてももらえないことが。
無いものねだりだ。
無いから在って欲しいと願う。無いから無理にでも作ろうとする。無いから与えてやりたいと思う。無いから、それを否定したい。
それらが私の二次創作の根源にある。
父の不在。母殺し。兄殺し。弟殺し。仲間を殺していくカブト。全ての存在にとってのカウンター。殺戮者。戦争の支配者。カブトには罪業がある。そしてカブトに在るものは、それらの負と闇と空虚だけだ。
うちは兄弟のことを考える。
うちは兄弟の幸福を考える。
かれらのつながりを考える。
かれらの愛を考える。
かれらの憎しみを考える。
憎しみを越えてくれることを。愛されることを。つながりの中に戻ることを。サスケの為のイタチの為にサスケがいることを。
彼等の前にいる、人間を。かれらが二人やっと揃った、つながり合った、最初で最後の共闘。兄弟が兄弟に戻れる戦い。
闇や憎しみや断罪ではないものを作ることはできないのだろうか?
二人が愛を、持てるものならば。
相手に愛を持ってやることは出来ないのだろうか?
カブトはサスケを、守る為の存在には成れないのだろうか。支配ではないものを与えることは出来ないのだろうか。カブトとして。大蛇丸ではないカブトとしての何かを、サスケをナルトの元へ行かせる前に、何かが出来ないのだろうか。それさえあれば。
それさえあってくれれば。
それだけでもう、それでいい。
次の週は5/7発売♪ ………長い14DAYSにな り そ う ね !
若い大蛇丸様とダンゾウとあともう一人は油女…シクロ?かな?(トルネの父親)うーんこうやって誰にとっても宿命の魔性の子が作られていくのねわんだらーん。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
04 | 2025/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
最新記事
カテゴリー
ブログ内検索
プロフィール
HN:
秋月草水(あきつきそうすい)/もにもに)
HP:
性別:
女性
趣味:
文書・畑・散歩・読書
自己紹介:
NARUTOの
薬師カブト愛がちとひどい生き物
畑LOVE
性格:サソリ様か大蛇丸様かというとどっちかって言うとサソリ様なんじゃねェのかな年近ェし…
薬師カブト愛がちとひどい生き物
畑LOVE
性格:サソリ様か大蛇丸様かというとどっちかって言うとサソリ様なんじゃねェのかな年近ェし…
アクセス解析