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続きから飛段くん但し飛段くんといっても飛段くんがうまれかわる話なので飛段くんでは正確にはないけど。

皆の書が出たのが2009年12月もう2年も前の話だけど『飛段は死なないけど栄養を取ってないとやっぱり死ぬ腐ってるねコレ』とのすさまじい発言

→その後角都おいさん復活猪鹿蝶vsでのいのちゃんのものすごいセリフ『あいつの腐れ期限とか知るか』

その後大分経ってから…あれ? それってもしかしてヤバくないだろうかそれってつまりは…腐る→分解される→植物が吸収する→野菜や果物が出来る獣が食べる→人間・忍が摂取する→身体の一部になる→飛段は死なない、肉体の綻びとかと関係が無い→浄土には行けない→新たなる身体を得た飛段再生・増殖→木ノ葉乗っ取り

ホラー展開や!! 貞子やんそれ!! 『リング』の方ビデオから出てくる方じゃ無くてビデオを見て死んだ人を解剖した医者が貞子に感染したままセックスして妊娠させちゃって生まれた子供は急速成長貞子に育つ(母体は死亡)『らせん』の方。増殖に手を貸したひとは生きる。死んだ人間の細胞が(髪の毛とか)残ってたら再生貞子に産みなおしてもらうことが出来る。

という発想を逆手に取ってみました。

九尾とナルトが和解した今いつかはシカマルも超えることが出来るといい。その時飛段もシカマルの何かになるといい。夕日という少年はアスマと紅の子供です。


コミックス60巻達成オメデト!




『うまれてくる』




うまれてくる。



地面の下で男が腐った。腐れた肉を虫達が処理した。大地が細かく分解し、やがて周りの緑がそれを吸収した。草達が木々が。花が咲き実が生り種を作り地に落ち腐り落ちまた虫達が処理をし大地が細かく分解し、周りの緑が吸収した。

さくさく。と。獣達がそれを食んだ。森に住まういきものたちが、奈良家の管理する神聖な獣達が。巨大な角を持つものたちが。うつくしいものたちがそれを吸収した。仔が生まれた。今年も牝の腹から仔が生まれた。生まれた仔もやはり育てば角を持ついきものになった。

奈良家の少年が角を切る。製薬を生業とする家の少年が角を切る。父親に教わったとおりに毎年、管理している獣達の角を切る。父親の元へ届け父親と共に薬を作る。父の手から子へ。伝わるものごと。連綿と続く。

男を埋めた少年が男の腐れた肉を循環させて薬を作った。


うまれてくる。


里の女がそれを食んだ。薬を食んだ男と寝た。ふたりのあいだに子供が出来た。草を食んだ獣の肉を食らった。分解された男を吸い上げた草を食んだ。木々から実る果実を食んだ。果実の種を地面に埋めた。また木が育つ。木が育つ。腹の中で子が育つ。こどもがそだつ。うまれてくる。


うまれてくる。


うまれてくる。


うまれてくる。


奈良家の男が子供に出会う。かつての少年は男になった。子供が自分を見つめるのに気がついた。何処かで見たような姿をしていた。遠い少年時代のこと。地面に埋めた男に似ていた。暗い目をして男を埋めた。神になったつもりで処罰した。少年時代の終わりの暗黒。地面の下に封じた過去。気のせいだ。そんなはずは無い。



うまれてくる。



こどもが男をみつめてわらった。ふつうのこどもの顔でわらった。
うつくしい、姿をしていた。とおいせかいの人間の顔をしていた。
語る言葉が狂いを感じた。狂った世界観の男だった。
男の狂いが少年から闇を引き出した。黒々とした影を濃くした。影使いの少年の暗い闇。師を奪われた復讐をした記憶。復讐を肯定した記憶。復讐を肯定させた記憶。幼い頃からの親友達を巻き込んだ記憶。復讐者となり里を抜けたかつての友と同じになった。冷静に、任務として、ケジメの為に。理由をつけて暴走した。平静を保って暴走した。少年時代の闇の中。ぞっとする憎しみを封印した。永遠に、閉じ込めておく為に。誰かに渡さない為に。誰も穢さない為に。自分の世界に閉じ込めた。


地面の下の男に似ていた。
男はとてもうつくしかった。
こどもはとてもうつくしかった。


子供は男の部下になった。師が託してくれた子供と一緒に。額当てを首から下げる癖。注意をしても治らなかった。大胆不敵に戦う癖。注意をしても治らなかった。無邪気に笑い甘えた仕草。注意をしても治らなかった。先生ではなくシカマルと呼んだ。注意をしても治らなかった。

将棋を教えてやろうとしたが、理解できねえよと笑われた。
将棋の駒をばらりとちらけて、シカマルも夕日も飽きねえよなと、古くせえなと高らかに笑った。笑う声が男に似ていた。・・・いいや、男の声はもう忘れてしまった。部下の声にしか聞こえなかった。こどもの声にしかきこえなかった。


託すべきなにかにしかみえなかった。
守るべきものにしか見えなかった。
愛すべきものにしか見えなかった。


うまれてくる。



森の中。穴の中にはもう何も無かった。男の骨さえ残ってなかった。腐れた肉はとうに溶け虫達が処理をし大地に分解し緑に草に木々に花に実りに種になっていた。とうの昔に男は逃げていた。少年の闇は消えていた。憎しみは。無くなっていた。邪悪なものなど何処にもいなかった。穢れた何かなど、存在しなかった。
うつくしい花が、傍には咲いていた。

男はとうに逃げていた。捕まえてなどおけないものだった。
逃げてうまれかわっていた。
永遠になど捉えておけるものではなかった。




うまれてくる。うまれてくる。うまれてくる。

・・・うまれてこい。

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